王舞

一希家がその心臓を代々受け継いで
きたブランキ。10年前に起こった
デラシネの暴走から逃れるため、
東たちを乗せ宝島から東京湾へと
落下した。その後礼央子の監視の下、
新宿の地下にある「ブランキの牢獄」に
封印されていた。

炎帝

万流家が代々心臓を受け継いできた
ブランキ。全身から溢れ出すリンズが
炎のように見えることから、炎帝と
呼ばれる。24年前、汀の操る王舞との
戦いで四肢を失い、現在は頭部と
胴体のみの姿となっている。

エピメウ

イギリスの名門・スワンソン家が代々
受け継いできたブランキ。他の
ブランキと違い人型をなしておらず、
空中を高速で飛行し、光線兵器での中・
長距離攻撃を得意とする。心臓の
ブブキ使いであるレティシアの能力は
非常に高いが、病弱なため、長時間の
運用は難しい。

メガララ

エピゾがその心臓を母親から受け継いだ
ブランキ。逆三角形シルエットの
マッシブなブランキで、その剛腕から
繰り出すパンチや鋭くとがった額の角を
使った肉弾戦を得意とする。16年前に
宝島から発せられた信号により、地上の
炎帝以外のブランキの心臓はすべて
休眠状態になっていたため、宝島で
手に入れたデラシネの心臓を代用して
動かしている。

ザンパザ

ロシアのマクシムの一族が代々受け
継いできたブランキ。重厚感あふれる
体格とは裏腹に、俊敏な動きで相手を
翻弄し手足をブランキ化し攻撃する
など多彩な能力を持つ。ブランキは
基本的に、心臓と手足のブブキ使い
5人の精神的な同調が必須となるが、
デモクラティアの開発した心臓の
ブブキ使い単独運用システムの
テスト機にされた。

テュロク

北極点近くにある洞穴の中で、
太古の昔より人類とブランキの関係を
見つめてきたブランキ。他のブランキと
違い人間と契約を交わさなかったために、
その心臓は停止しておらず、意志を持ち
話すことができる。その姿は王舞と
瓜二つ。東の両親とも面識があったらしい。

バトロフ

劉家の一族が代々受け継いできたブランキ。
心臓のブブキ使いである劉毅自身の
優れた体術がそのままフィードバックされ、
格闘能力は非常に高い。
しかし、手足をただの道具と考える
劉の自己中心的な戦闘スタイルゆえに、
手足を務めるブブキ使いの
負荷が高い機体でもある。

デラシネ

天空に浮かぶ宝島に存在し、
その上を徘徊していた
首無しブランキ(デラシネ)。
宝島より落下した個体の多くは
休眠状態となっているが、
一度暴走を始めると周囲の環境へ
甚大な被害をもたらす。
デモクラティアが特徴ごとに分類し、
神話の巨人にたとえて、
それぞれのタイプの名称とした。

キュクロプス・タイプ

三日月型の特徴的なボディをした
首無しブランキ。頭部を失っているため、
明確な意識を持たない。
だが、時にまるで目を覚ましたかのように
活動を始め、地球そのものを改造するかのように、
重力を支配し周囲のあらゆるものを飲み込む。

アルゴス・タイプ

がっしりとした体躯の首無しブランキ。
体の各部から突き出た円筒状の突起は
全てこのブランキの「目」であり、
名称はこれに由来する。
手の先からマイクロブラックホール状の
球体を生み出し、
周囲の地殻を削り取り
消失させる能力を持つ。

ギュミル・タイプ

胸に大きな穴の開いた首無しブランキ。
背中には、一対の巨大なブースター状の
腕を持つ。腕の先についた「目」から
超音波を発して物体を破砕し、
胸部の穴の中にマイクロブラックホールを
発生させて、全てを吸い込んでしまう。

ナグルファリ・タイプ

体の各部が極端に平べったく、
船のようなシルエットをした首無しブランキ。
両手の先に一対の
マイクロブラックホールを形成して
周囲のものを破壊すると、
分子レベルに分解し、周囲の大気や
海水ごと消失させてしまう。

デウス・マグナ

すべてのブランキの始祖たる存在。
その巨大な体は二つに分断され、
胴体は地球の重力に引かれて落下。
ブランキたちの巣である「宝島」となり、
失われた頭部は体を求めて宇宙をさまよっていた。
頭部が分断されてもその体は死滅することなく
休眠状態となっていたが、
頭部が再び結合することで覚醒した。